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日向2日間の旅

□ 宮崎県日向市に行って来ました。
8月4,5日と、宮崎県日向市に鮎川さんと近藤が視察に行って来ました。これは、赤間駅周辺まちづくり支援事業の関係者の提案で実現したものです。
視察と言っても、そもそものきっかけは8月4日に開催された、「日向ひょっとこ夏祭り」(今年で24回目)で、この祭りに今回の事業関係者の女性陣が毎年出場しているのがきっかけです。名前は「福岡県宗像市 土穴おししさまお面まつり保存会」。なんと過去に最高銅賞入賞まで果たしています。女性陣がひょっとこ踊りの準備をしている間に、男性陣は馬ヶ背、美々津等を視察しました。

□ 馬ヶ背
日豊海岸国定公園のリアス式海岸で、柱状節理(柱状岩)といわれる景観は迫力満点でした。柱状節理は一説によると、今から1500万年前、火山の噴火物や地下のマグマが火道や割れ目に貫入して、冷え固まるときにできたといわれています。海の色はエメラルドグリーンに染まっていました。
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□ 美々津
 江戸・明治時代の白壁土蔵の町並みが、今も残されています。
 美々津町並みのメイン通りでは、通りに面して、収納式のベンチが設けられています。大事だと感じたのは、伝建地区で整備されている中で、人もしっかり住んでいる事です(この中に、電気屋さんや、公民館が同じ景観を保って建っている)。歴史的建造物も、人が住んでいなければ「魅力」にならないと感じました。
 美々津は古くから海の交易の拠点として歴史を刻み、町の背後になる遺跡からは、畿内、瀬戸内様式の弥生土器が出土しているそうです。「美々津千軒」といわれていた明治、大正時代では、材木や木炭などを大阪方面に向け出荷し、その帰路の際、関西地方の特産品や美術工芸品を多く持ち帰り、地域文化の担い手としての一面も有していました。また、美々津は日向神話の神武東征説神話の御舟出伝説地としても知られています。
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□ 日向ひょっとこ夏祭り
ひょっとこ夏祭りの参加者は、過去最高で、約1500人、70組以上のグループが参加しました。北は北海道、南は鹿児島まで、そして今年は海外の参加もあり、国際化しつつあります。僕も初めて見ましたが、みんな衣装が赤白で、お面をかぶっている為、プラカードやのぼりが無いと、どのグループか区別が付かず、純粋に「踊り」だけの勝負というところはとても驚きました。審査も個人戦とグループ戦と分かれていて、10人近い審査員が真剣に審査します。
 仕組みとしてうまいなぁと感じたのは、観客も審査出来るように、特性メダルが1個200円で販売(最後完売)されていて、個人的にうまいと思った踊り子にメダルを渡す事が出来ます。最も多い踊り子は「踊り子大賞」として表彰される仕組みです。やはり、多くは腰振りが上手な子どもへの評価が高く、多い子どもは10個以上ぶら下げていました。
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上の画像は、パティオ事業でつくられた十街区の前をパレードする踊り子達。
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メダルをさげるうまい踊り子達。

□ 打ち上げ
今年は宗像市は惜しくも入賞なりませんでしたが、ひょっとこ踊りに参加した女性陣と男性陣の打ち上げを行いました。宗像市、コンサル、地権者等の関係者が一同にお酒を酌み交わし、普段出来ない議論が行われました。その後、僕を含めて一部の人間だけ、日向の飲屋街で遅くまで議論は続きました。日向は人口6万人くらいですが、異常なまでにスナックが多いのにはびっくりしました。僕の隣にいた地元のお客さんは、週2回も飲みに来ているそうです・・・。

□ 日向市駅周辺土地区画整理事業
8月5日(日)、お休みにもかかわらず、ボランティアで日向市役所建設部中心市街地活性化推進室の方2人が日向市駅前の区画整理事業についての説明が市役所と現地でありました。赤間駅前は3.6haの規模ですが、日向は17.6haと、約5倍もある大きさです。赤間駅前は地区計画をかける予定ですが、日向市駅前は、「ゆるい地区計画」と、さらに厳しい制限を取り決める「街区ごとのルール」の2段階構成になっているところは、うまいなぁと思いました。さらに商業集積整備事業の中で、「パティオ事業」を展開し、現在3つの街区の整備が終わっています。中には、駐車場をイベント広場として活用したり、敷地を50cmずつセットバックして、1mの路地で新しい人通りを狙ったりしています。新しく建てる建物については、内藤廣さん達がわざわざ日向に出向いて、意匠、色彩等についてアドバイスを行うそうです(拘束力は無い)。
 
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上の画像は、1mセットバックや、同じ舗装材で整備されている十街区を確認する参加者の姿

内藤廣さんが設計した日向市駅は、県産材である杉の集成材を使ったとてもきれいな駅でした。この辺りを説得できる内藤さんと、受け入れた行政側はすばらしいと思います。また、この駅は、東西の町を挟んでいますが、駅で分断されている感じは受けず、ガラスの透明感と木の柔らかさが町をつなげている雰囲気も感じました。
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□8街区バッケーロ
 駅前の視察が終わった後に、パティオ事業で実際に営業されている「バッケーロ」という飲食店で昼食を頂きながら、その時の苦労話を寺尾さん(経営者)からお伺いしました。寺尾さんは、地主ではなく、別の人から土地を借りて建物を建てています。8店舗の商業者が1つの街区でお互いの夢を実現する為には「協調性」が一番大事という事と、5年後の夢を常に持ちながらみなさんも頑張って欲しいと参加者に訴えました。おそらく、赤間駅前も地権者で、建物を建てずに、売らずに更地のまま放置される可能性もあるため、参考例として今回ご紹介して頂きました。

 日向へは、福岡から片道約5時間かかり、なかなか行ける機会はありませんが、とても魅力的な場所や祭りがあるので、近くまで行かれる際は立ち寄って見て下さい。今回の視察によって、赤間駅周辺まちづくり事業が少しでも活性化する事を願うばかりです。
文責:近藤岳志
by mono_koto | 2007-08-06 22:53 | モノコト日記
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