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monokotoインターンシップ2008

気がつけば8月もあとわずか、怒濤のごとくインターンシップの夏が行き過ぎていきました。
monokoto projectではこの8月に、環・設計工房6名、環境デザイン機構10名、キャディスと風建築工房5名、ランドスケープ・コア1名の合計22名の学生をインターンシップとして受け入れました。今回はそれぞれの会社での実習と同時に、4社合同のプログラムを作り、一度で四度おいしい職場体験プログラムを組んでみました。
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学生7~9人ずつで1週間単位のスケジュールを組み、これを計3週間行いました。その1週間のスケジュールの概要は、月曜朝一のオリエンテーションから、各社の代表が持ち回るボスレクチャー、現場と竣工物件を巡る見学ツアー、ボスレクチャーとは違う分野の話が聞ける金曜レクチャー、そして一週間を振り返るまとめ作業とそのプレゼンテーション、もちろん各社ごとの実習も、模型づくりや図面作成、現地調査や打合せ参加などなど盛りだくさんの一週間でした。
各社の連携で、できるだけ同じ学校の学生が同じ週に重ならないよう調整を行い、この7~9名の学生がほぼ初対面という状況をつくりました。その為、初日はお互い緊張している様子でしたが、徐々に仲良くなり金曜の最終日にはそれぞれ携帯番号を交換し合い「また集まろうね」といった具合で、他学校との交流のきっかけもつくれたのではないかと思います。
各会社での実習と4社合同でプログラムを併用することによって、それぞれ1週間という短い期間の中で、より実践の仕事に近い職場体験と、様々な考え方を持つ会社があることを知り、またそこで働く人々との出会いと、同じ事で悩んでいる同年代との交流と、たくさんの経験が詰まった1週間になったのではないかと思います。
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最後にmonokotoインターンシップに参加した学生さんへ
みなさんここに来る前は多少なりとも不安があったと思います。でも終わってみると、それぞれ貴重な経験とたくさんの出会いが残ったのではないでしょうか。みなさんが一歩踏み出して得られた経験と出会いを大切に、そして今後も積極的にその輪を拡げていって欲しいと思っています。
そして、またフラッとmonokotoに遊びに来てください。
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環境デザイン機構 三宅
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by mono_koto | 2008-08-30 20:04

TOTO本社工場・サンアクアTOTO見学会レポート

去る6月10日、GATAPさん、西部ガス貞松さん、建築家の森敬幸さん、九工大奥村さんと学生さん、monokotoのメンバー、総勢20名でTOTOの本社・小倉第一工場及びサンアクアTOTOの見学会に参加してきましたので、そのレポートをします。

TOTO本社・小倉第一工場

ここでは衛生陶器の製造過程を通して見学できました。
衛生陶器は「焼き物」なので、やはり土をペースト状にして型に流し込み、高温で焼いて成形するというのが、製品作成の流れです。
まず驚いたのが乾燥・焼成前と完成品との大きさの差。
下、左上の写真で、手前の茶色の大きさが乾燥により真ん中の大きさ、そして焼成で右の大きさ(普段使う機器の大きさ)になるというのには、皆ビックリ。
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衛生陶器の形状も水の流し方がいろいろ改良を重ねられる中で、カパッと型から抜いて終わりではなく、いくつかのピースを粘土の状態(柔らかくて垂れる!)で一体化する、複雑なかたちになってきているそうですが、それを一体化するのは手仕事。大事に手で撫でながら製品を一体化する様は「大切につくっている」という雰囲気が伝わってくるものでした。
その後、釜の中で24時間以上熱を加えられ、製品は検査課程に回されます。
工場自体は4階建ての最新機器が詰まった工場なのですが、そこでの根本の作業が非常にプリミティブなことと、最新鋭のロボットの動きも熟練の職人の動きからプログラムされているというお話、非常に人間的なことに驚きでした。

続いてのTOTO歴史博物館ではTOTO製品に限らない水廻りの歴史の説明を受ける。
水回りの歴史の長さと近年の変貌の早さに驚き。
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続いてサンアクアTOTOの見学へ。
サンアクアTOTOは、働く意思と能力がありながら、就労の機会に恵まれない障害者に働きやすい職場を提供するため、福岡県・北九州市・TOTOの3者が共同出資し第三セクター方式で1993年2月に設立された会社。ノーマライゼーションの理念に基づき障害のある人もそうでない人も共に働き、TOTOの水栓金具や給排水器具の組み立て、プレゼンボードやカタログのDTP作業等が行われています。建物は白川直之氏設計で、グッドデザイン賞を受賞。

15年前の建物とは思えないほど、建物が全体がユニバーサルデザインの視点で設計されていることに加え、使い手側がその建物をベースに、より安全で、快適な生活環境づくりのために、細かなところにいろいろ手を加えられています。

印象深かったのはここでの仕事の進め方の変移のお話。
「以前はライン生産だったが、一人で全工程の作業をする一人生産方式に変更し、自分にあった作業台をそれぞれが改良を加えながら、作業環境作りをすることで、個人の能力差による人間関係のトラブルが減り、作業の効率を他人のせいにせずに、どうすれば効率が上がるかをそれぞれが考え出した」というおはなし。確かにみなさん、自分の仕事用に仕事環境のカスタマイズをいろいろされていて、工場見学の中でその話題に触れると、とても盛り上がってお話をしてくださった。

仕事場の横には従業員が作る畑がひろがり、仕事よりもこちらに軸足が向いている人もいるとか。monokotoでもテラスを畑にできれば・・なんて考えてしまいました。
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写真提供:森敬幸建築設計事務所 森敬幸さん  GATAP 張 彦芳さん

TOTO本社ではものづくりの原点と精神を、サンアクアTOTOでは、ユニバーサルデザインの可能性と仕事環境についていろいろ学ばせていただきました。参加者の皆様、強行軍、お疲れさまでした。企画段階から一日のお世話まで、TOTOの吉川課長、東浦さん、どうもありがとうございました。

環・設計工房 杉本泰志
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by mono_koto | 2008-06-11 20:05 | モノコト日記

「参加する劇場から愛される劇場へ」

去る2007年9月1日、竣工直後の日田市民文化会館(設計:香山壽夫建築研究室)の見学会と
シンポジウムのレポートです(日本建築学会大会関連行事)。

敷地の日田は大分県西部の都市で人口74000人、周囲を阿蘇・くじゅう山系や英彦山系の山々に囲まれた盆地。古くから北部九州の交通の要衝だった日田は、江戸時代、幕府直轄地・天領として九州の政治・経済・文化の中心地として栄え、歴史的な街並みで知られる豆田町にはその面影が色濃く残されています。最近では平成17年に前津江村・中津江村・上津江村・大山町・天瀬町の1市2町3村で合併し、新日田市がスタートしています。
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日田市文化会館の設計者を決めるエスキースコンペには我々、環・設計工房も参加し、結果は佳作という結果でした。香山先生が一等という知らせを、大学の大恩師が勝者というを誇りに思う気持ちと、自分たちの労作が一等を勝ち得なかったという複雑な思いで聞いたのでした。奇しくも香山先生はコンペの締め切りの前日、大橋の居酒屋すずめに「芸工大の同窓会」にいらしていて、我々はてっきり、「香山先生はコンペをあきらめたのでは」との甘い期待を持ったのでしたが、コンペ案は香山先生の緻密で美しいスケッチが前面に押し出された案での晴れ晴れしい勝利でした。
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日田市民会館エスキースコンペ 環・設計工房案

香山壽夫とは?
九州芸術工科大学のキャンパスの設計者であり、東京大学の名誉教授。吉武泰水やルイス・カーンに師事した建築家。九州では伊万里のトラピスチン修道院、瀬高町立図書館等の作品がある。学校建築や劇場、宗教建築の作品が多い。私個人の接点としては、恩師、故岡道也先生が学生時代に香山先生と机を並べて芸工大キャンパスに携わっていた時の話、下山田小学校がコンペで当選した時の審査委員長、芸工大の同窓会で始めてお会いした時にすぐに名前を覚えて頂いて、しかも取るに足らない話題にも下りて話をしてくれた人、正直、いつかこういう人に少しでも近づきたいと思わせる憧れの人です。
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伊万里 トラピスチン修道院   香山壽夫

日田市文化会館とは?
大小二つのホールと市民ギャラリー等からなる施設で敷地面積9500m2、延床面積8900m2、建設費約40億の建物。身近な例と比べるとアイランドシティの小中学校の1/4の敷地面積、6割の延べ面積、1.5倍の建設費。

外観で印象的なのは周囲のまちなみと高さを合わせたという深い軒。高いフライタワーや劇場のボリュームは「引き」のない現状の敷地では、ほとんど感じられず、町の中にただ広い屋根とその下に広がる「木」の色をした奥行きのある空間がひろがるという感じ。建物の外形がどうこうという視点はなく、ただガラスの奥のちょっと贅沢な空間のひろがりとこれからそこで行われるであろう営みへの期待、そこへ関心が絞られるつくりになっている。ガラスの壁面というと、普通すこし拒絶されたイメージを感じるが、深い軒の下のガラスは、暗さで反射がない分、中の様子がダイレクトに見えて、建物の外皮として熱環境的にも説明のつく、すごい可能性を秘めている。
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ホール内観。徹底的に利用されている地場産材。杉・桧・小鹿田焼の土・左官技など、日田だから実現できた技が随所に見える。
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「公共の建物」のあるべき姿とは?
シンポジウムの冒頭で香山先生は「愛」より「公共」という言葉に焦点を絞って話をされた。
「都市とはひとに喜びや安らぎを与える場所である」「都市とは共に住む意識を確認できる場所である」
この場合、都市は建築に置き換えても考えられそう。一方、
「うたや踊りはいつも共同体の共有するよろこびの中心にある」その箱になる場も中心かも。
そんな中でものづくりについては非常に堅い決意ともとれる言葉も。
「我々の仕事は結局、ものが手がかりになる」
「住民参加の場合も最初から形を提示する。(最初から形を提示することについては)反論もいろいろあるが、形を参加する人々の意見を聞いて柔軟に変えていくことを条件に、具体的に、早い段階から形を見せる」そんなプロセスの積み重ねが独りよがりでない共有される建築を作っていくのかもしれない。
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日田市民文化会館は12月23日にグランドオープンの予定。
皆さん、豆田の街並み、その中の天領マート(環・設計工房設計)、サッポロビール園、いいちこ焼酎工場、琴平温泉(おすすめ!)などと一緒に日田を訪れてみてはいかがですか?

杉本泰志
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by mono_koto | 2007-09-04 01:06 | モノコト日記

クラシオン荒江見学会

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福岡県住宅供給公社のクラシオン荒江の外構工事が終わり、7/11に設計事務所を中心とした見学会が行われました。
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公社という立場上、プロポーザル段階から社会・地域貢献が求められたプログラム。
高齢者対応の施設から保育園、コンビニまで様々な機能と集合住宅の複合を、法・近隣関係・空間性・収益性など多様な視点で検証し、そのリアリティを民間同業者にヒアリングして確認し、設計にフィードバックするという長い道のりを経て、現在のかたちができています。バス乗降客用のスペースもそのひとつ。
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メゾネット住居を案内する県住宅供給公社川邊氏、鮎川透、田中康裕

福岡県の公営住宅では初のメゾネットと屋上テラスの開放感、今までの公営住宅に無かった精神とデザインで組み立てられた建物。家賃を聞いても「住みて〜」の声があがる。募集倍率は6倍の部屋もあり、好評。

設計JVという形での共同作業の難しさと面白さ、公・民間・貸す側・借りる側、様々な立場の議論からかたちに結実していくプロセス、ものづくりに携わった充実感を感じたひとときでした。

http://www.kurashi-on.jp/

杉本泰志
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by mono_koto | 2007-07-12 20:59 | 現場日記

照葉小学校一般公開施設見学会

 平成19年3月31日(土)に福岡市東区香椎照葉(アイランドシティ島内)にある小学校「照葉小学校」の施設見学会を行いました。これは、福岡市が主催で行われたもので、一般の方約230組、約700人が見学に訪れました。
 午前中には校舎棟1階の会議室でスライドを用いた説明をしました。
 参加者のほとんどが子ども連れの家族で、模型を見ながら小中連携校を目指す施設にとても興味を抱いていました。
 2階メディアフォーラム南側の大きなテラス、普通の学校よりも広い廊下、各場所に設置されているベンチ、無垢板の多目的スペース等、子どもの居場所がたくさんある事に一般の参加者から「とっても素晴らしい!」「是非この学校に通わせたい!」といった声が多く聞かれました。
 後で関係者から話を聞くと、どうも島内の某住宅メーカーが宣伝してくれていたようで、住宅販売促進のネタのひとつとして捉えているようです。
 世論調査結果では、現在の日本の状況について教育について「悪い方向に向かっている」と思うという調査結果が出ている中、これからはこの施設をどう活用していくかが先生方に試されると思います。(環・近藤)
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by mono_koto | 2007-03-31 20:00 | 現場日記