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ル・コルビジェ展・スキン+ボーンズ展・チョコレート展

c0113608_1328779.jpg東京出張の際、話題のミッドタウンを中心とした美術館をはしごしてきました。

コルビジェ展のクオリティの高さには圧倒されました。

なかでも、印象に残るのが実物大のコルビジェのアトリエとユニテの住居の再現。アトリエは洞窟的空間と上から降り注ぐ光で「発想を生む空間とはこういう空間なのだ」と感じさせる空間。

模型の美しさも目をひいた。中でもロンシャンの教会の模型が、コルビジェの抽象画や彫刻に囲まれて置かれている様子は、絵画を描くように、彫刻を作るように教会を作っていった様を彷彿とさせる。

映像や計画案の展示も多いが、映像の中で「なかなか理解されない」とこぼすコルビジェがいたり、実現しなかった計画案の中で、その理由が記されていたり、コルビジェが常に強い逆風の中、創造を続けてきたことが分かる。

コルビジェが過ごした空間、作り出した空間、そこでの喜びや苦悩、今までの建築作品だけを列挙した作品展では伝わってこない「ひと」に焦点をあてた、印象深い展示でした。
六本木ヒルズ森美術館で9月末までやっていますので可能な方は是非。





一方のミッドタウンはプロダクトデザイナーの深澤直人ディレクションの「チョコレート」展。純粋アートの行列で、あまり印象に残らなかった。安藤忠雄氏の空間も、ハイコストな環境の中で、中にチョコレートを展示しながらではあまり映えなかった。

c0113608_13304855.jpg新東京美術館の「スキン+ボーンズ」展は「人」を包むものとしての衣服と建築が最近特に似たアプローチや表現手法を取っていることをクローズアップした企画。これも彫刻的な手法を取っている建築の模型には目がいったがそれ以外はさらーっと流れた。黒川紀章+日本設計の美術館は夜景が美しかった。









c0113608_13323858.jpg蛇足だが、GAギャラリーでのGA INTERNATIONAL 2007が違った意味で面白かった。
世界の有名設計事務所があまりお金を掛けずに作った(プリントアウトしただけ)のパネルや模型が並んでおり、彼らと自分たちの具体的な距離感というのがリアルに感じられた。つくるツールも材料もほとんど同じ。こだわりどころによって建築・成果品にここまで差が生まれるのは新鮮でした。

杉本泰志
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by mono_koto | 2007-07-24 13:15

芸術とは?

「芸術」という言葉の定義について考えることがあります。

「芸術的」という表現は、例えばイチローのバッティングにも用いることが
できますが、「これは芸術だ」というのは誰がどのように定義するのでしょうか。

私個人としては、漫画は芸術だと認識していますし、映画や時にはドラマだって芸術です。

では、それらが商業ベースの広告として用いられた場合、芸術たり得るのでしょうか。

広告自体は、バウハウスのポスターに始まり十分芸術であると思うのですが、広告のために(つまり別のものを売る・プロモートするために)作られた建築・漫画・絵画・彫刻・映画などは芸術と呼べるのでしょうか。

前フリが長くなりました。そして、上記の疑問には特に明確な答えは必要ないように思います。
個々の作品に対して一つ一つ時代が判断していくのでしょう。

前フリは、漫画を広告のために作成している作家ユニットを紹介するためのものでした。

クチコミックといって、広告のために漫画を作っているページがあります。

クチコミック

例えば、SEO対策の会社を広告している作品をご覧ください。結構楽しめます。
瀬をはやみ

仕事をしながらFMをかけているのですが、日産自動車がフルスポンサードしている番組があります。ドラマ仕立てになっていて、そのドラマ自体が随所で日産の宣伝になっています。

これからは、このように芸術分野がどんどん広告媒体として取り込まれていくのだろうな、と感じます。そしてそれは、インターネットや携帯電話の普及に伴う新しい動きなのでしょう。

こうした媒体を取り上げて、これが芸術だとかそうではないとか、良いとか悪いということを議論するつもりは全くありません。個人的には、一方的に商品を紹介されるものだった広告が楽しくなるのは大歓迎です。

ただ、我々は自分たちの活動をこうした動きと常に相対化(時には追随?)しておく必要があると思います。

イノウエサトル
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by mono_koto | 2007-02-21 14:46 | モノコト日記