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by mono_koto | 2007-02-19 22:07 | 連絡

都市プランナー田村明の闘い―横浜“市民の政府”をめざして

都市プランナー田村明の闘い―横浜“市民の政府”をめざして | Excite エキサイト ブックス > 書籍情報

c0113608_14263785.jpg数年前、福岡市の都市形成史について調査する仕事をしたことがありました。そのとき参考にしたのが、『港町・横浜の都市形成史』という横浜市がつくった極めて質の高い本でした。実はこの本こそ、ここに紹介する本の著者、田村明氏のいた(というか、田村氏がつくった)企画調整局が編集したもので、当時、日本にこのようなものを作ることができる自治体があったのかと感動した覚えがあります。私の関わった仕事では福岡市都市形成史モデルのようなものをつくり、建築だけでなく都市そのものをアーカイブしていく必要があるという提案をしました。それもすでに横浜にあった横浜開港資料館などがモデルとしてありました。

本書『都市プランナー田村明の闘い―横浜“市民の政府”をめざして』は、田村氏自身が横浜市職員として、自治体を国の出先機関としか考えない官僚や利益優先の民間起業と正面から闘ったドキュメントです。どのような相手でも決して屈しない態度の裏には、分野を超えてものごとを調整しようとしてきた学生時代からの信念とともに、全国に先駆けて「市民の政府」を目指してきた田村氏の自治体あるいは市民への一貫した愛情を読み取ることができます。息をのむやり取りは、実名を挙げながら詳細に綴られており、小説を読むかのごとくあっという間に読み切ってしまいました。
まちづくりは理念とともに、それをどのように実現していくかというツールを持っているかどうかが重要です。このことは本書の中でも何度も書かれていますが、田村氏の言う「市民の政府」とは、それでもやはり理念が大事だということを凝集した言葉なのでしょう。

港町横浜に劣らぬ(はずの)商都博多に住む私たち。東京とオリンピックを競うばかりではなく、横浜と競える市民文化も育てていくことが必要ですね。まずはモデルに終わっている、『福岡市都市形成史』をまとめることからでしょうか。(OKA)
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by mono_koto | 2007-02-19 14:28 | 書評